ストーリー

時は戦国。

雪深い峠を越えた先に、葦名の国はある。

「剣聖」葦名一心が、わずか一代で国盗りをして興した、

北国の雄である。

だが、その葦名は存亡の危機にあった。

一心の孫である、葦名の将は、窮状を憂い、自らの手勢に密かに告げた。

「もはや、寄せ手から葦名を守るための、尋常の術は無い」

「今こそ、あの御子が必要だ」

かくて御子は、囚われとなる。

御子というが、その身は天涯孤独、

家族も家臣も、なにもない。

ただ一人の忍びを除いては・・・。

これは寄る辺なき、孤独な主従の物語である。